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消化器内科医がおすすめする書籍 ~内視鏡診断編~

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こんにちは、消化器内科のソラです

今回は私が今まで読んできた数十冊の内視鏡参考書の中で

  • 分量が読みやすい
  • 初学者が理解しやすい
  • 図が多い

以上のポイントに絞って選んだ

おすすめの参考書をご紹介します!

ぜひ参考にしてみてください

消化管内視鏡診断テキスト

初学者が知りたい情報として

咽頭の挿入はできるようになったけど内視鏡の観察ってどこを見ればいいの?

病変があった時どう考えればいいの?

所見を書く時に必要な分類はどこに載ってるの?

この一冊で全部解決します!

初学者向けって言って

挿入法はこれだ!

とか

消化器疾患の分類全部網羅してますよ!

っていう深い内容の参考書はいっぱいあるし

それはそれで必要なこともあるんですけど

研修で回るだけなのに何冊も教科書買うのはちょっと、、

という方も多いのではないでしょうか?

というか参考書コレクターとかじゃなければ皆そうですよね

こちらは

挿入ができるようになってもルーチン観察でどこを見ればいいか

病変の特徴が画像+シェーマ+文章解説で非常に分かりやすいです

萎縮の分類や潰瘍の治癒過程など

それぞれの写真も載っているため

研修医
研修医

萎縮って何?文章で書かれてあってもこの人がどれかよくわからない。。

という初学者あるあるもばっちり解決してくれます!

色々迷っている方はまずこれ一冊買ったらいいと思います。

Dr平澤の上部消化管内視鏡診断セミナー 上・下巻

こちらはかの有名な平澤先生が執筆された上下巻構成の書籍です

なんといっても優しい

この一言につきます。

全体構成として上級医と研修医の対話形式で進行していくため

初学者が抱く疑問に対しての解答という

一番欲しい内容が詰まっています。

なんとなくわかってるつもりでいたことや

2年目にもなって今さら聞けないな、、といった内容も

かゆいところに手が届きまくる内容の充実ぶりです!

さらにきれいな画像やちょっとしたコツなど

平澤先生の経験からくるお値段以上の内容が盛り込まれています。

研修医
研修医

内視鏡検査見てても毎回同じで何に注目すればいいのかわからないよ

そんなあなたはとりあえずこちらを手に取ってみることをまずおすすめします!

上部消化管内視鏡診断アトラス

こちらはアトラスのタイトル通り画像中心の参考書です

内視鏡診断は結局画像診断なので

見たことありますか?知ってますか?

っていう世界なんですよ

見たことなければ診断できない

知らなければ疑えない

実際に内視鏡をやってる時間は5-10分くらいなので(非鎮静であれば)

知らないものをその時間内にすぐに診断するというのは不可能です。。

とにかく写真をいっぱい残して後から考えるということもしばしば経験します(初学者は特に)

そんな時にこのアトラスはきれいな画像と豊富な症例数を誇りますので

きっと同じような画像が載っているはずです

なければ典型的な画像を呈する疾患ではなく

症例報告になるような希少疾患かもしれませんよ

暇な時に眺めておくだけでも診断力が上がるこちらも初学者におすすめの一冊です!

おまけ:専攻医向け

上部消化管内視鏡診断マル秘ノート

こちらは今回のポイントの初学者向けではないため番外編としてご紹介します

消化器内科に専攻を決めた!

診断の話で上級医が言っていることを理解したい。。

見た目は少しポップで医学書の中では異質なイメージですが

内容はものすごく専門的で、かつとても論理的に要点がまとまっています

診断に関しては

なぜそう思うのか、診断の根拠を提示できなければいけません

読影では画像を見ていなくても

説明を聞けば皆が同じイメージを共有できるような

具体的な表現力や診断に足る根拠の提示(分類や特徴的所見など)できるのが理想です

通称「モテ本」というだけありできる、モテる内視鏡医になるためのポイントが

ぎゅうぎゅうに詰め込まれた一冊です。

また、個人的には病理解説で共著者となっているDrヤンデルこと市原先生の解説が

非常に勉強になると感じました

学生の頃は病理とか一番嫌いで再試験受けたりしてましたが、、、

消化器病理に関してはこの本を何度も読み込み

癌が発生する病理学的機序の章も完全に(自称)理解できるまでになりました!

読影会で癌の発生メカニズムなど語れるととてもモテますね✨

消化器内科の先生は必読の内容となっていますので何度も読み返して読影力を磨きましょう!!

・百症例式 早期胃癌・早期食道癌 内視鏡拾い上げ徹底トレーニング

こちらも専攻医向けではあるためおまけ扱いです

これは操作がどうとかを抜いて完全に読影に全振りした一冊です

内視鏡画像が並んでいて

この中で早期がんはどこにあるか

という問題がタイトル通り100問あります

たまに多数病変や目立つ病変に隠れた病変などもあり

すみずみまで気が抜けません

普通に専攻医がトレーニングに使う以外の使い道として

研修医用に内視鏡室に一冊置いておくというのもおすすめです

正直研修でずーっと内視鏡張り付いてるのって

研修医側も指導医側も疲れる時とか気まずくなる時ありませんか?

私は結構あります笑

そんな時に

指導医
指導医

ちょっとこれ読んでどこに病変あるかやってみてよ

(今日忙しくて構えないから自習しててもらおう)

研修医
研修医

はい、わかりました

(飽きてたからラッキー)

というwin-winの使い方もできますよ

意外と集中して読めるので

1日見学で来た学生との話題作りや時間稼ぎにも最適です✨

純粋に教科書としてだけでなく

指導においてのマルチな使い方もできる一冊としてぜひご活用ください!

まとめ

いかがでしたか?

色々参考書を見比べるのも楽しいものがありますが

これから消化器内科を学ぶ

という方はまずこれらの中から一冊選んで読んでみてください

また、個人的にはモテ本愛読してるのでこちらもぜひ手に取って何度も読み返してみてください

(モテますよ)

以上、

ありがとうございました!

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