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消化器内科医がおすすめする書籍 ~研修医編~

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こんにちは、消化器内科のソラです

研修医時代はひたすら参考書を読み漁っていました

真面目というか一種のマニア的な域ですね 笑

たぶん各科で3-7冊くらいは手をつけてた気がします

そのせいだけではないと思うけどお金が全然貯まりませんでした。。。

研修は短期間で色んな科をローテするから

参考書選びの時間

外れを引いた時の金銭的損失も大きいですよね💦

そんな自分の経験を踏まえて

  • 一冊で必要内容をある程度網羅できる
  • 専門的すぎない
  • コスパ優先

以上のポイントに絞っておすすめの参考書をご紹介します!

ぜひ参考にしてみてください

①手技

ねじ子のヒミツ手技

何科からローテするにしても

最初に読んでおきたいのは手技書ですよね

各科専門的な手技でなく

  • 採血
  • 点滴
  • 薬液の吸い方、アンプルの切り方

など、学生時代になんで教えてくれないの?!

という不条理がわーーっと押し寄せてきます

なのに看護師さんには当然のように採血依頼されたり

救急で人がいない場で 自分でアンプルを切るしかなかったり

そんな事態に備えて一刻も早く読んでほしい一冊です

かなり砕いて書かれていますが多岐にわたって網羅されており

細かいコツなどが書かれている点でも記憶に残りやすいです

国試合格したらもう読んでおくくらいでちょうどいい内容です

②救急外来

・あなたも名医! もう困らない救急・当直 Ver3

※最新版はVer3が発売されています

かの有名な林先生の名著です

救急外来に一冊は置いてあるかもしれません(たぶん先輩の忘れ物)

救急の参考書ってホントにいっぱいあって迷いますよね

ザ救急!ICUって本は

正直初学者がいきなり勉強するのはハードル高いし内容も入ってきません、、

こちらの内容としては

代表的な所見からの鑑別などは当たり前として

縫合処置の際に注意するべきpit fallや

記憶に残りやすい林節がそこかしこに散りばめられており

通読もできるし

受診者の問診票を見て1-2分で辞書的なおさらいができたりと

かなり頼りになる一冊です

「さるも聴診器」

わかりますか?

林先生はCareNeTVでの笑劇的救急問答なども

とても役立ちますので併せて見てもらうと

当直が待ち遠しくなるかもしれませんよ✨

CareNeTVについてはこちらの記事も参考にしてみてください。

③消化器内科

消化器内科の専攻医マニュアル

消化器は非常に迷いました

専門だから他よりもかなり量読んでる自負はありますが、

どうしても専門領域ごとの本が多い!!

上部、肝、胆膵、大腸、内視鏡、エコーなど

それぞれの分野ごとはいい本いっぱいあるのですが

一冊で体系的に全体を網羅となると

それこそ病見えが一番いいのでは?と思っていました。。。

実際自分が研修医の頃は消化器の病見えが一番使ってた気もします

この専攻医マニュアルは2022年発売なので私は研修終わってから手に取ったのですが

自分が研修医だったらこれめちゃくちゃいいな!!

と思ったのでおすすめしておきます

重さはありますが、電子版もついてくるため

さっと調べたいときにも非常に役立つ点もおすすめです

消化器の各領域についてはまた別記事で紹介するので参考にしてみてください

④循環器内科

・極論で語る循環器内科

極論シリーズの第一弾のこちら

とにかく要点を押さえたい!

という人におすすめです。

循環器は特に専門的なイメージが強い方多いんじゃないでしょうか

私もローテ前は苦手意識かなり強かったです

心エコーの見方や心不全の仕組み、不整脈や虚血の話

など

一個一個細かくみるとかなりの量になりますが、

極論シリーズはとにかく分かりやすく要点に絞って解説してくれています

とりあえずこれ読んどけば上級医との会話も問題なし!

導入にうってつけの極論シリーズ、おすすめです。

ちなみに著者の香坂先生はCareNeTVでの講義も非常に分かりやすく

内科専門医試験対策にもおすすめです。

併せて是非。

・3秒で心電図を読む本

こちらは心電図に特化した一冊です

循環器内科の最初の関門といえば心電図ではないでしょうか

波形がいっぱい載ってる参考書もありますが

正直初学者が見ても暗記はできないですし

辞書的な使い方としては凄くいいのですが・・・

その点を踏まえ、こちらはいかに簡単に心電図を読むか

基礎的な読影に全振りした内容となっています

心電図を見た時の目の動き、判断について

自信をもって心電図を読めるようになります。

細かいのはこれ読んで物足りない時に読めば十分です。

まず心電図読影はこれ読んでから追加するか考えればOKです!

⑤呼吸器内科

レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室

呼吸器はとにかくこれ一冊で網羅できているというくらい完璧な一冊です

  • レントゲンの読影
  • 呼吸機能検査の見方
  • 酸素投与の考え方
  • A-aDO2の考え方
  • 人工呼吸器の設定

などなど

一個でも「あれっ」ってなったあなた!

はい、買いましょう

説明も元々ブログから持ってきているだけあって

すっと理解できる砕いた説明で非常に読みやすいのもポイント高いです。

個人的には酸素投与の考え方

(カニュラによる違い、低流量と高流量の違いとは)

が目から鱗

完全に理解できました

まじで分かりやすいですので必読の一冊です

⑥神経内科

・ねじ子のぐっとくる脳と神経のみかた

神経内科/脳神経外科は回らない病院もあるかもしれないですね

病院によっても研修内容にだいぶ差が出る分野です

神経内科で身に着けたいことといえば

  • 神経診察(オスキーでやったけど覚えてる?)
  • 視野欠損の評価
  • MMT
  • 腱反射

などですね

研修医
研修医

病見えで十分じゃない?

と思う人も多いのではないでしょうか

では病見えだけ読んで神経診察とかMMTとかベッドサイドでさっとできる自信ありますか?

自分は自信なかったのでこれ買いました(´;ω;`)

じっくり調べるのはいいけど量も多いし

さっと見るのは少々大変ですよね

手技系はイメージが大切だから

漫画で記憶に定着しやすいというのはかなりのアドバンテージだと思います!!

値段もお手頃でコスパ抜群なのでぜひ!

⑦外科

研修医のための見える・わかる外科手術

研修最初から内科志望だったんで外科は正直そんなに教科書いらないなーと思ってました

でも実際は術野に入る上で

・最低限の術式の流れや

・解剖学的知識(血管、神経など)

がないと全く何やってるかわかんなくて苦行でしかないですよ💦

たまに上級医から

これなんだと思う?とか飛んでくるし。。。

しかし!これ一冊持っておけば何の心配もいりません!

一般病院で扱う外科領域は概ねカバーされているので

明日ヘルニアの執刀してみる?とか急に言われても

研修医
研修医

はい、よろこんで!

と自信満々で返事できるようになりますよ✨

手術の流れが分かると筋鈎の引き方やカメラの動かし方が変わり

上級医
上級医

おっ、こいつわかってるな

と一目置かれる可能性も十分ありますね。

これだけで研修医が覚える手術をカバーできるコスパ抜群なおすすめの一冊です!

⑧感染症

・感染症プラチナマニュアル

こちらも言わずと知れた名著ですね

感染症関連は本当に参考書が多くて正直好みもかなり影響すると思います

抗菌薬の基本をかなり詳しく書いてる本だけでは臨床でいざ使う時に直結しないこともあるし

簡略化しすぎても本質がつかめず応用効かないし・・

その点を考慮するとプラチナマニュアルは

感染症の原則をまずしっかり理解して

それから病気に応じた使い方、起因菌に対応した薬剤選択

実臨床にすぐ活かせる内容が非常に分かりやすく解説されています

通読でも辞書的な使い方でも

何度も使える一冊なので早めに買っておくのが◎です✨

動画でも同じような内容の講義を見れますが

理論的でクールな岡先生の解説でより印象に残るのでおすすめです!

Dr.岡の感染症プラチナレクチャー 市中感染症編|CareNeTV
CareNeTVのDr.岡の感染症プラチナレクチャー 市中感染症編の番組一覧。あの医療者必携のベストセラー書籍「感染症プラチナマニュアル」がレクチャー形式で映像化されました!「Dr.岡の感染症プラチナレクチャー 市中感染症編」では「感染症プラチナマニュアル」の第3章、病態・臓器別アプローチから市中感染症をピックアップ。...

⑨研修全般

最後は研修全般で役立ったものをいくつか紹介します

・ジェネラリストのための内科診断リファレンス

これはレポート作成にめちゃくちゃ使えるということでおすすめしておきます

値段は張るし、なかなかに量も多いですが

臨床でわかんないから調べるというよりは

「EPOC」とか「J-OSLER」とか

研修医や内科専門医で必須の症例レポートの考察で圧倒的に使えます

ほんと圧倒的です

参考文献をいちいち調べなくてもこれ一冊で

エビデンスとして参考文献が記載された情報がまとまっているため

具体的な割合や統計学的データを引用を提示して

考察の質をググっと上げてくれます

レポート症例決めたらカルテとこれ一冊あれば大抵は書けちゃいます

マジです

はい、買うしかないですね!

内科レジデントの鉄則

これは有名過ぎるんで紹介もいらないと思いますが、

全員持っておいた方がいいです

内科疾患みない研修医とかいないでしょうし

低Na血症とかの「いわゆる〇〇科」に属さない、

何かでも起こりえて自分で見なければいけない疾患への対応、考え方など

むしろ内科以外の先生が病棟管理する上で持っていなければいけない内科知識が

全て載っているような一冊です(ちょっと言い過ぎかもですが)

・デキレジ

・ヤバレジ

これは病気色々っていうよりは

研修医としてこれからどういうスタンスでやっていくか

というモチベを上げてくれるものかな という位置づけです

ヤバレジ
ヤバレジ

ゆるい病院だし最低限こなしてればいーや

といった心構えでいると

裏では

あいつヤバレジやん、、、終わってるわ

なんも頼まんとこ

と言われてるかもしれませんよ(´;ω;`)

人の振り見て我が振り直せ ということで

追体験としてデキレジ、ヤバレジ最初に読んでおくことで

真っ当な医師となる道を進んでほしいですね。。

まとめ

それぞれ本当に絞って紹介しましたが長文となってしまいました、、、

ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます。

少しでも私の熱量やそれぞれの推しポイントは伝わったでしょうか?

極力、万人受けする分かりやすいものを重視したつもりですので

まずは手に取って読んでみていただけると嬉しいです

実際に使ってみた感想もお待ちしています!

またおすすめ書籍紹介やる予定ですので

希望のジャンルやご意見などいただけたら助かります!

以上、

ありがとうございました!


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